ぶどうの種なしと種あり2007年01月13日 23時16分23秒

デラウェア
 一部ですが、レーズンに使われるトムソンシードレスやフレームシードレスなどの元々から種無しの品種もあります。しかし、多くの種無しぶどうは植物ホルモンのジベレリンをぶどうの花に浸けることによって種なしにしています。種無し化はデラウェアに別の目的でジベレリンを浸した所、種無しになることが分かったのが発端ですが、ピオーネのように種有りの栽培は難しいので種無しにしたものもあります。最近では、食べやすさという点から種無しぶどうが主流になってきているようです。

 一般的には種無しは種有りに比べて、
    ・食べやすい。
    ・品種にもよるが粒が大きくなる。
    ・熟期が2~3週間ほど早くなる。
    ・栽培面ではジベレリン処理などの手間が増えるが、実がつきやすくなるので容易になる。
 などの利点が多いようです。

 しかし、味についてはそうではなさそうに思います。食感は品種によって異なるみたいですが、肉質がしまる傾向にあるようです。また、テレビかラジオで言っていましたが、果実の種からは甘みが増える植物ホルモンの何とか(忘れた!)が分泌され、甘みが増えるとのこと。試験的に種有りデラウェアを作った時には、一般的な種無しデラウェアよりも糖度はかなり高かったようです(個人的な一発データ)。
 ちなみに、一本の木で種無しと種有りのぶどうの各々の房を作ることは極めて難しいので、直接的な比較は難しいようです。また、味については糖度、酸度ぐらいしか数値化できないので、比較は感覚によるので客観性にも乏しいですし…。難しいですね。何か味の比較方法があれば教えてください

まあ、何が言いたいかと言いますと”種無しと種有りぶどうは味は同じではない”ということを知ってもらいたかっただけです。お付き合いしていただき、ありがとうございました。

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