ぶどうの樹液と美肌効果 ― 2007年01月22日 22時17分05秒
春が近づき、地温があがり始める2月半ば頃、剪定した切り口からポタポタと樹液が滴り始めます。約2週間ほどで樹液が固まって傷口が塞がります。この現象が見られるとぶどうの根の活動が始まったことが確認できます。一方、萌芽以後に樹体にキズをつけても1時間もかからない間に樹液は止まりますので、この時期の樹液の働きは少し違うと考えられます。
ぶどうの樹液は、無色透明で粘りもなく、水道水と触った感じはそんなに変わりません。糖類、有機酸、アミノ酸、ビタミン、ミネラルなどが含まれ、弱酸性で化粧水に適しているらしいです。
コラーゲンの産生を促進させる効果が高く、日常の約3倍、ビタミンC誘導体の約1.4倍で、これまで調べられた天然物の中ではトップレベルで、シミ、ソバカスの原因となるメラニンの過剰生成を抑制する効果もあるとのこと。
この春先に滴る樹液は、一般的には定義されていませんが、メルシャンでは「ぶどう発芽水」と呼んで、登録商標にしているようです。
参考資料:メルシャンの資料(PDF)、 New Release