マスカット・オブ・アレキサンドリア-独断と偏見の品種紹介32010年03月27日 22時31分49秒

マスカット・オブ・アレキサンドリア

原産地はアフリカで紀元前から栽培されている世界的に有名な品種。クレオパトラも食べたと言われている。”アレキ”と略されて称することもある。

日本には明治初年に導入され、岡山の温室ブドウとして有名である。糖度は20度以上、一粒重は8~16g。コクがあり非常においしい。強いマスカット香があり、この香りを嫌う人もいます。個人的には緑色系のぶどうは少し黄色味がかった方が熟して最もおいしいと思います。見た目重視でそんなに熟した物は高級フルーツ店でも売っていないと思います。一番、おいしい物を売らない日本の小売りの販売姿勢には疑問を感じます。

熟期は9月下旬~10月上旬。亜熱帯産の品種で高温が必要で東北以北での経済栽培は難しい。病気にも弱く、雨除けなしではかなりの根性が必要。

最近、品種改良されたおいしい品種はこの品種が関わっていることも多い。個人的には本品種は好きなのですが、熟期が遅いのが栽培に踏み切れない理由です。

それから、マスカットを称する品種にはネオ・マスカット、マスカット・ベーリーAなどがありますが、これらと同じようにマスカット・オブ・アレキサンドリアを捉えてほしくないと思います。品種も違い、味も格段の差のあることを憶えておいて欲しいと思います。

写真は植原葡萄研究所より引用。