憎っくきコウモリガ ― 2009年01月26日 20時05分44秒
山の林の中にはコウモリガというちょっと大きい蛾がいます。こいつが夏から秋の夕方にぶどう畑に飛んできて、ふらふらと飛びながら卵を産み落とすのです。こいつの幼虫は食欲旺盛で植物体なら枯れていても食べるそうです。
こいつには、ぶどうの枝の周囲をぐるりと一回り食べられることが多いので、その先の枝が枯れてしまうことが度々あります。落葉した後の剪定の時期には、被害跡が見えやすくなるので、大きな食害跡を見つけてしまったら、大ショック…。
幼虫も大きく、枝の中に潜んでいることがほとんどなので、殺虫剤を散布した程度では殺虫も予防もできません。被害場所を穿って、針金で刺すという地道な方法しか手がないのです。地面に面している主幹の周りを除草すれば地面から這い上がってくる虫には予防になるのですが、枝に卵を落とされてはどうしようもないという手強い相手です。
大事な枝にだけは取り憑かないで欲しいと願うばかりです。