奇跡のリンゴを読んで ― 2010年01月14日 20時19分59秒
前々から読んでみたかった木村秋則さんの「奇跡のリンゴ」をようやく読みました。 本屋で立ち読みした時には買うほどではないかなと思って、図書館に行きました。 図書館でも人気のようで、9月に予約して1月になってからようやく順番が回ってきました。
内容は木村秋則さんの苦労話が中心に書かれています。それはそれで立派なことで感心もしました。でも、もう少し具体的な方法などに関する記述が欲しかった。土がよくなると浅い所と深い所で地温が変わらないとか、リンゴの抵抗力がつくと葉に生じた病気の部分だけをリンゴ自身が切り落とすとかなどの知らないことも書かれていて、自分の畑でも観察してみようと思いましたが、もう少し具体的なことを勉強したかったですね。
それから、木村秋則さんはあちこちで講演もされているようですが、まずは異なる作物や地域では単純に真似はできないのではないでしょうか。逆にかなり技術的に参考になり、無農薬、無肥料化ができるような講演内容ならば、海外まで公演するべきではないと思います。(我ながらケチな性分と思いますが…、人間が小さいかな?)
でも、過去に最先端を走っていたNECや東芝などのDRAMメモリのように海外に技術を教えて、結局はMicronやSamsungに追い超されてしまったようなことだけは避けて欲しいものです。中国では”南高梅”、韓国では”とちおとめ”などが作られているように海外への技術漏洩に関しては、慎重な政策が必要だと思う。(話が逸れてしまった…)